『ハマる』
すっかり宝塚にハマってしまった私はとにかく宝塚のことをもっと知りたくて、
歌劇や宝塚グラフ、宝塚おとめを読みあさる日々を送っていました。
舞台の感動に浸りながら、スターや組の歴史、公演の流れを覚えていく時間は、
自分の世界が少しずつ広がっていくようで楽しい時でした。
その熱は、いつの間にか周囲にも伝染していきました。
同僚、妹、そして茶道の先生まで。
気がつけば私のまわりは宝塚の話題で持ちきり。
みんながそれぞれの推しを語り、次はどの公演を観るかを相談する。
まさに宝塚中心の生活になっていったのです。
『バブル』
時代はバブル真っ只中。
私の会社の部署も目標予算をきっちりクリアし、今思えば本当に「良い時代」でした。
お給料もたくさんいただき、毎晩のように遊びに行っていた頃。
その遊びが、いつの間にか宝塚観劇へとすっかり置き換わっていきました。
今では考えられませんが、当時の上司である課長は、
予算クリアをいいことに勤務時間中に駅前の雀荘へ通っていました(笑)。
「白鳥」と書かれた雀荘のマッチを私に渡し、「部長から呼び出しがあったら、ここに電話して」
と、日々麻雀に通う上司。
その状況を利用して私たちはというと…。
なんと勤務時間中に宝塚を観に行っていたのです‼
会社の地下入口と地下鉄の駅が直結していたので、
会社から東京宝塚劇場までは約20分。
お昼休みと休憩時間をフル活用し(かなり時間オーバーでしたが)
13時公演を課長が麻雀中の日を狙って交代で観に行っていました。
当時の東京宝塚劇場には3階席があり、当日券で観劇できたのも大きな魅力でした。
「とにかく観たい、知りたい」
私たちは全組制覇を目指すように観劇を重ねていました。
あの頃のトップスターさんは、
🌸花組:大浦みずきさん
🌙月組:剣幸さん
❄雪組:平みちさん
⭐星組:日向薫さん
全組を観てから、誰を応援するか?どのファンクラブに入るか?
毎日のように、私たちは公演や生徒さんの話題で大盛り上がりでした。
宝塚初心者のあの頃は本当に楽しく、宝塚が生活の中心にありました。
そんなある日、ついに!
勤務中に宝塚を観に行っていたことが課長にバレてしまったのです。
全員呼び出し。これは相当叱られる。と覚悟しました。
でも私たちは課長の雀荘通いという事実をしっかり握っていました。
結果はお互い様。「部長にだけはバレないようにしよう」
そんな暗黙の了解のもと、雀荘通い上司 × 宝塚通い部下の日々は、
課長が人事異動するまでの約2年間続いたのでした。
今では考えられない、まさにバブル時代です。
『ファンクラブ』
その間、私たちはそれぞれご贔屓のファンクラブに入り、並び、入り待ち、出待ち。
少しでも前の良いお席で観たい一心で、ファンクラブ活動に励みました。
当時、ファンクラブのチケット購入の並びは徹夜が当たり前。
私たちは帝国ホテルに泊まり、交代で並びに行っていました。
会社から劇場が近かったこと、そして何より若かったからこそできたことでした。
「どうしたら、良いお席で観られるのか?」
本気で考えるようになった頃、ファンクラブのチケットカウンターで別格扱いの方々が
良席に座っていることに気づきます。
それがお客様の存在でした。
そこで、一般ファンのままでは、いつまでも並びや入り出から抜け出せないと。
『別の世界』
さらに、『愛宝会』や『緑宝会』の存在を知り、
愛宝会のパーティーに参加し、やがて緑宝会の会員にもなっていきました。
宝塚を「観る」だけでなく「支える」世界があることに気づいたのです。
次回は、
宝塚の舞台で起きたエピソードやハプニングのお話を書きたいと思います。
ありがとうございました。


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